私のまぶたってどのタイプ?
一重、二重、奥二重・・・アイメイクの方法をネットや雑誌で見るときに、「私のまぶたっていったいどれ?」と思うことってありませんか?
似合うメイクを知る上でも、自分のまぶたがどんなタイプなのか知っておくことは大切です。まぶたの基本の構造とあわせて学んでいきましょう♪
そこで今回、美容外科医の福澤見菜子先生に取材させていただき、まぶたについて詳しく聞いちゃいました!
監修/福澤見菜子先生
形成外科、美容外科医。湘南美容外科勤務。埼玉医科大学総合医療センター形成外科・美容外科 非常勤助教。2006年慶應義塾大学医学部卒業。2008年東京大学医学部附属病院形成外科・美容外科に入局。2012年大塚美容形成外科千葉院院長。2013年より現職。
簡単に言うと、二重まぶたとはまぶたの薄い皮膚とその下の挙筋腱膜が、ある部分だけ癒着している(くっついている)状態のこと。そのために、まぶたが開くと皮膚が筋肉と一緒に目の上側に引き上げられ、皮膚がくびれて二重のラインができるのです。
奥二重でもこのしくみは同じです。奥二重は、二重のラインはあるのに一重のように見える状態のこと。その要因としては、
1.まぶたの厚みやたるみが二重のラインにかぶってしまうこと
2.二重のラインが狭かったり、浅かったりすること
が挙げられます。
日本人では、約60%が二重まぶたの持ち主だと言われていて、その中には奥二重も含まれています。どのぐらい皮膚がかぶさっていると奥二重なのか、という数値的な基準は特にはありません。
このため、医師や専門家が「ちゃんとした二重まぶた」だと思っても、本人は「これでは二重まぶたじゃない」「二重まぶたって、もっとぱっちりしているもの」と悩んでいる人もいるのです。それほど、二重と奥二重の違いは微妙なものなんです。
まぶたって、どんなつくりになっているか知っていますか?
実は、体の中で一番薄い皮膚というのがまぶたの皮膚なんです。その周りには目の開け閉じに必要な大切な筋肉があります。まずまぶたの皮膚のすぐ下に、まぶたを閉じるための「眼輪筋(がんりんきん)」という筋肉があり、目の周りをドーナツ状におおっています。
その奥には、「瞼板(けんばん)」という硬い線維性組織があって、まぶたの芯のようになっています。その後ろには、まぶたを開ける筋肉の「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」と「ミュラー筋」がついています。
その他、眼瞼挙筋の上には薄い膜に包まれた「眼窩脂肪(がんかしぼう)」がついていて、眼輪筋の下にも少し脂肪がついています。 薄い皮膚のまぶたですが、筋肉や脂肪により目は守られているんです。
まぶたの内側には、眼輪筋下脂肪と眼窩脂肪の2種類の脂肪があります。その量は人によって違います。
眼窩脂肪は、体でいうと内臓脂肪のようなイメージで眼輪筋下脂肪よりも奥の方にあります。まぶたがぽってり重たく見えている時、まぶたのすぐ内側にある皮下脂肪が厚いせいだと思われがちですが、実は皮膚、眼輪筋、眼輪筋下脂肪そして目の奥にある眼窩脂肪の厚みや量、そして骨格とのバランスに左右されています。
また、眼窩脂肪は年齢とともに減ってくるので、年を重ねるとまぶたの状態が変化してきます。若い頃は奥二重気味だったのに、年齢とともにはっきりした幅広型の二重や三重になる人がいるのもそのためです。
遺伝の法則をもとにすると二重まぶたのほうが遺伝しやすく、二重の両親から生まれた子どもは、高い確率で二重まぶたになると考えられます。ところが、実際には両親ともに二重でも子どもが一重だったり、逆に一重の両親から二重の子どもが生まれるケースも珍しいことではありません。
ホリの深い欧米人(白人)のような、くっきりした二重まぶたにあこがれる人も多いのでは?
確かに、白人はほとんどが二重に見えます。でも白人の二重は、日本人のようなまぶたの皮膚とその下の筋肉の癒着によってできるものとは違います。
白人はまぶたの眼窩脂肪がとても少ない上、眉間の骨が突出していて、目の上のくぼみが大きい状態です。このため、目を開けたときにくっきりした二重まぶたに見えるのです。
つまり、白人のまぶたは、まぶたそのものは一重なのに二重に見えているのです。また年齢とともに皮膚がたるんでくると、一重に見える人が多くなります。
目が腫れぼったく見えたり、小さく見えたり、時には眠そうに見えたり…とさまざまなお悩みを抱える奥二重さん。
アイラインを引いてもほとんど見えなかったり、アイシャドウの色が映えなかったりと、とにかくまぶたで隠れてアイメイク効果が薄れてしまう奥二重さんにとっては、日々のメイクも悩みがつきません。
くっきり二重に憧れる女性は多いかもしれませんが、奥二重さんには魅力がいっぱい!
二重で目が大きい人はまぶたの脂肪が少なく老けた印象になりやすいのですが、奥二重だと若々しく見えるのです!
また奥二重さんは、メイクや表情によってかわいくもクールにも変身できるのも大きな魅力のひとつ。それは、角度によって表情が違って見えるから。正面からだと一重に見える奥二重さんは、少し下向き加減になると二重の部分が見えてきて、違った表情が生まれます♡
しっかりアイメイクをしても、濃く派手すぎる印象にはなりにくいのも◎。
*一重さん・奥二重さん専用!魅力をひきだすアイメイクテクニックはコチラ
*奥二重さん専用!ぱっちりデカ目になれるブラウンメイクのやり方はコチラ
とにかくぱっちり二重になりたいなら、ふたえまぶた化粧品や、美容整形でくっきり二重に近付けるという方法もあります。
手軽に使えるふたえまぶた化粧品は、液体やテープなど、まぶたのタイプに合わせて選べることも魅力の一つ。奥二重の美容整形は、自然にあるまぶたのくびれラインより上の位置に糸を埋め込むなどの方法があります。
他には、つけまつげを使って二重にするというテクニックを身につけて実践している方もいます。
医学的に実証されてはいませんが、つけまつげの重みでまぶたの組織が引き伸ばされることにより、普段よりも薄くなったまぶたにくびれが入り、二重になりやすくなるというメカニズムのようです。
まぶたのタイプから基本構造まで、理解してもらえましたか?
特にお悩みの尽きない一重さん・奥二重さんは、自分のまぶたを知ることがメイクの幅を広げることにもつながりますよね♪この春、いつもとは違うメイクにチャレンジするきっかけにしてみては?
参考文献
1.形成外科手術書(改定第4版):実践編 鬼塚卓彌著 南江堂
2.セレクト美容塾・眼瞼 改定第2版 美容塾編著 克誠堂
3.ネッター解剖学アトラス 原著第6版 F.H.Netter著 南江堂
4.グラフィックス フェイス 臨床解剖図譜 Ralf J. Radlanski, Karl H. Weaker著 クインテッセンス出版
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