「健康で美しい髪は、健康な頭皮から始まる」ということは分かっていても、スキンケアと同じようには続かないのが頭皮ケア。
ですが、頭皮ケアを怠るとヘアトラブルが起こりやすくなり、髪の毛への影響もでてくる可能性があります。
そこで今回は、美しい髪をキープするためにも欠かせない頭皮に注目。頭皮環境が悪化する原因や正しい頭皮ケア方法を説明し、おすすめの頭皮スクラブを紹介します。
まずは、頭皮ケアを怠ることで頭皮環境が悪化すると、どのようなトラブルが起こりやすくなるのか見ていきましょう。
皮脂は元々、肌の乾燥を防いで、紫外線やホコリなどの外的刺激の侵入を防ぐシャッターのような「バリア機能」の役割を担っています。
また、頭皮の皮脂は髪の毛を乾燥から守る役割もあります。そのため、適度な皮脂は健やかな頭皮や髪を維持するために必要なのです。
ですが、顔の肌と同じく、頭皮も適切なケアをしていないと、頭皮にある毛穴奥の皮脂腺から過剰に皮脂が分泌されてしまいます。しかも頭皮の皮脂腺の量は、元々顔のTゾーンの約2倍もあります。
その結果、次のようなトラブルが起こりやすくなることに!
■頭皮・髪のベタつき:頭皮のベタつきだけではなく、髪に余分な皮脂がついてしまうため、思うように立ち上がらなかったり、ボリュームが出ずにぺったりとした印象になったりします。
■ニオイ:頭皮には元々汗腺や皮脂腺が多く悪臭になりやすい上に、髪の毛によって高温多湿な環境です。
そのため、雑菌が繁殖しやすく、雑菌による悪臭も発生しやすいのです。
ベタつき・ニオイの原因と同じく、常在菌の一部が皮脂をエサにして増殖。すると頭皮環境のバランスが崩れてしまい、頭皮に乾燥によるかゆみや炎症ができやすくなります。
乾いた白っぽいフケの場合、保湿不足や血行不良などによって頭皮が乾燥して、ターンオーバーが乱れている状態です。
乾燥したフケではなく、ベタつきのあるフケが出る場合は、過剰な皮脂によって常在菌が増殖した結果、頭皮のターンオーバーが乱れてフケが出やすい上に、余分な皮脂が混ざってベタついています。
乾燥・パサつき、枝毛や切れ毛といったダメージヘアは、年齢を問わずよく聞く髪のトラブルとして挙げられます。
これらのヘアトラブルは、紫外線や摩擦、ドライヤーやヘアアイロン、ヘアカラーが大きな原因ですが、頭皮環境によっても状態が左右されます。
抜け毛・薄毛・白髪の原因は老化現象と思われていますが、実は年齢に関わらず起こることは珍しくありません!
たとえば先述の「かゆみ」「フケ」同様に、頭皮環境のバランスが乱れることで 頭皮の炎症やターンオーバーの乱れが発生。
すると、メラニン色素を作り出すメラノサイトの機能が低下して白髪になったり、毛穴がダメージを受けることで発毛機能が衰えて、抜け毛・薄毛になったりすることがあります。
元々はくせのない直毛だったのに、ある時から髪にくせが出始めたなら、頭皮のコリによる血行不良や毛穴のつまりなど、頭皮環境の悪化によって毛穴が歪んだり楕円形になったりしてしまったと考えられます。
というのも、キレイな円形でない毛穴から髪が生えると、髪は無理に押し出されて曲がってしまうため。一部分だけくせ毛になっている場合は、その部分の頭皮環境が乱れていると判断できます。
髪にハリ・コシがなくなってきた場合も、頭皮のコリによって血行不良になり、毛根への栄養不足から細い髪が生えてきていると考えられるのです。
では、そもそもどうして頭皮環境は乱れてしまうのでしょうか? 次に、その主な原因について見ていきましょう。
ストレスが高まると、自律神経のうちの交感神経が優位になります。すると、血管が収縮して血流が悪くなります。その結果、身体の末端にある頭皮は、血行不良になってしまいます。
栄養や酸素は血流に乗って各細胞に届けられるため、血行不良になると頭皮に栄養が行き渡らなくなるため、頭皮環境が悪化してしまうのです。
不規則な生活習慣や、女性の場合なら月経周期などによってホルモンバランスが乱れると、皮脂の過剰分泌を招きやすくなり、頭皮環境が悪化します。
また、ホルモンバランスの乱れは血行不良を引き起こすこともあるため、やはり頭皮環境が悪化する要因になります。
紫外線は、顔や身体の肌と同じく頭皮にもダメージを与える大きな要因です!
特に、紫外線B波(UVB)は、頭皮の表面の細胞を直接傷つけ、炎症や乾燥を引き起こします。また、紫外線A波(UVA)は深部まで到達し、ハリ・弾力を担うコラーゲンやエラスチンなどにダメージを与えて、機能を衰えさせることに。
また、紫外線によって乾燥すると、頭皮は乾燥をカバーしようと皮脂が過剰分泌されてしまうこともあります。
たとえば、強い洗浄力のシャンプーを使いすぎると、必要な皮脂まで落ちてしまうため、頭皮が乾燥してしまいます。
また、シャンプーをきちんと洗い流さないと、シャンプーの成分が頭皮に残って、刺激やフケの原因となることも。さらに、強くブラッシングすると、頭皮を傷つけるリスクがあります。
その他、ドライヤーを頭皮や髪に直接当てすぎると、熱によって頭皮や髪の毛にダメージを与えることがあります。
ダイエットや偏食などで食生活が乱れていると、健やかな頭皮・髪を育てるのに必要なタンパク質やビタミン、ミネラルなどが足りないために、頭皮環境が悪化するリスクがあります。
また、揚げ物やスイーツなどを習慣的に 食べていると、脂質や糖質の摂りすぎに。すると、皮脂が過剰分泌を招きやすくなります。
さらに、食事の偏りや不規則な食事時間は、体内リズムの乱れを引き起こすため、ホルモンバランスまで乱れやすくなり、結果的に頭皮環境に悪影響を及ぼす可能性があります。
睡眠不足や不規則な睡眠は、自律神経を乱して頭皮の血行不良を引き起こし、髪の成長に必要な栄養の供給を妨げます。
また、ストレスや疲労が蓄積されることで、ホルモンバランスが乱れて、頭皮に過剰な皮脂分泌を引き起こすことも!
さらに、不規則な食事や運動不足も、自律神経の乱れや頭皮の血行不良を引き起こして、頭皮環境を悪化させる要因になります。
以上の頭皮環境の悪化を招く主な原因を踏まえて、次に、頭皮や髪のトラブルを予防するための「頭皮環境を整える方法」を見ていきましょう。
皮脂はバリア機能を保つために重要なものの、余分な皮脂は菌のエサになるため、ニオイや炎症を招く要因になります。
また、毛穴に余分な皮脂や古い角質、ホコリなどの汚れが詰まったままでは、髪が正常に育ちにくくなるので抜け毛・薄毛につながったり、毛根が押しつぶされてくせ毛になったりすることも。
そのため、シャンプーの際は髪だけではなく頭皮まで清潔に洗うことを心がけましょう。
頭皮の血行不良は、頭皮環境悪化の大きな要因。そのため、頭皮の血行を促進させるためには、頭皮のコリをほぐして血流をスムーズにする頭皮マッサージを、毎日コツコツ行うことが重要です!
頭皮マッサージをすると薄毛・抜け毛・白髪予防だけでなく、頭皮自体も健やかになることから、頭皮につながる顔の肌のリフトアップまで期待できますよ。
頭皮が乾燥していると、かゆみや乾いた白っぽいフケが出やすくなります。さらに、乾燥によって皮脂が過剰分泌されると、ベタつきからニオイや炎症、抜け毛・薄毛トラブルにまで発展することも。
そのため、髪だけではなく頭皮にも、頭皮専用のケアアイテムで保湿するようにしましょう。
なお、頭皮を清潔にしようと洗浄力の強いシャンプーを使っていることで乾燥している場合は、シャンプーをはじめとしたヘアケアアイテムを保湿力で選ぶようにしましょう。
量・質ともに十分な睡眠を取り、タンパク質、ビタミン、ミネラルといった栄養バランスの取れた食事を意識して摂ることで、頭皮と髪の健康に必要な栄養素を届けましょう。
また、定期的な運動やリラクゼーションの時間を取ってストレスを発散すれば、自律神経やホルモンバランスが乱れにくくなり、頭皮環境が良くなることにもつながります。
紫外線は頭皮の皮膚を傷つけ、炎症や乾燥を引き起こす要因のひとつ。そのため、直射日光はできるだけ避けるようにしましょう。
特に頭皮は、他の部位と比べても日常的に太陽にさらされるため、帽子や日傘、頭皮・髪用日焼け止めなどを活用して、適切な日焼け対策を行うことが重要です。
頭皮を紫外線から守ることで頭皮環境を整えて、頭皮トラブルを予防しましょう!
正しいシャンプーの仕方は、以下のポイントに注意することが重要です。
※シャンプー前にブラッシングすると、さらに頭皮と髪の汚れが落としやすくなり、頭皮の血行促進も期待できます。
1.ぬるま湯で、頭皮と髪の汚れを十分に洗い流します(予洗い)。
2.適量のシャンプーを手に取り、手の平で泡立てます。※直接シャンプー液を頭皮や髪につけないようにしましょう。
3.十分な泡で、頭皮全体をやさしくマッサージします。この時、指の腹で円を描くようにして、頭皮を傷つけないようにしながら適度に刺激します。
4.髪全体に泡を広げ、泡に汚れを吸着させて洗うようにします。髪同士をゴシゴシこすり合わせないようにしましょう。
5.シャンプーを十分にすすぎます。特に前髪の生え際や耳の後ろ、首元などのすすぎ残しに注意しましょう。
6.保湿力のあるコンディショナーやトリートメントを塗布して、髪に潤いを与えます。この時、頭皮にはつけないように気をつけましょう。
7.コンディショナーやトリートメントを、ぬるつきがなくなるまですすぎます。シャンプーと同じく、前髪の生え際や耳の後ろ、首元などのすすぎ残しに注意しましょう。
8.柔らかいタオルで髪を挟むようにして水気を取り、力を入れずに優しく髪を乾かします。
シャンプーは、頭皮の余分な皮脂や汚れを取って頭皮を清潔にするのが目的です。また、正しくシャンプーをすれば、頭皮の血行が促進されて、健やかな髪までキープできます!
シャンプー以外にも、頭皮マッサージで頭皮環境を整えて健やかな土台作りをすることは欠かせません! 以下のポイントに注意してマッサージしてみましょう。
1.頭皮用のケアアイテムを適量手に取り、指の腹で温めます。
2.頭皮全体に指を置き、軽く圧をかけながらゆっくりと円を描くように動かします。爪で頭皮を傷つけないように気をつけましょう。
3.髪の生え際や頭頂部、後頭部など、頭皮の各部位を念入りにマッサージします。マッサージの強さはその部位の感じ方に合わせて調節し、痛みを感じない程度にしましょう。
4.マッサージ中に指の腹で頭皮をこするだけでなく、指の腹を軽く押し当てる動作も取り入れましょう。
以上のマッサージを5〜10分程度行い、時間をかけてじっくりと頭皮を刺激します。
マッサージ後は、指の腹で頭皮に残ったマッサージオイルやトリートメントをなじませるために軽く揉みほぐします。
これらのポイントを押さえて頭皮マッサージを行うことで、頭皮の血行が促進。さらにリラックス効果まで期待でき、健やかな頭皮環境をキープできます!
頭皮ケアアイテムには、「ヘッドスクラブ」や「スカルプトニック(頭皮用化粧水)」などがあり、マッサージツールとしては「ヘッドマッサージャー」があります。
これらのアイテムは、頭皮ケア用の一般的なアイテムの一部です。ただし、個々の商品やブランドによって成分や効果が異なる場合があるので、頭皮の状態やニーズに合ったアイテムを選ぶことが重要です。
ヘッドスクラブ(頭皮スクラブ)とは、予洗いの後、シャンプー前に使用する頭皮ケアアイテム。一般的には、美容オイルやジェルなどに塩などの微粒子が含まれています。
このヘッドスクラブをヘッドマッサージの時に使用することで、より効率的に頭皮の毛穴に詰まった余分な皮脂や古い角質、汚れが取れやすくなります。
また、シャンプーの泡立ちも良くなるので、頭皮と髪への摩擦によるダメージを軽減できます。
おすすめのヘッドスクラブはコチラ
商品名:シェアロユー ヘッドスクラブ シトラス&ウッディの香り
価格:2,200円(税込)
シャンプー前の新習慣! シャンプーでは落としきれない毛穴汚れや皮脂を取り除き、ニオイ(※)をケアするチューブタイプの「頭皮スクラブ」。 ※香りによる不快臭を抑える
粒の大きさが異なる2種のソルトスクラブ(塩化Na)が、マッサージをするたびに頭皮をほぐして、毛穴につまった皮脂や汚れを落とします!
さらに、5種の天然由来保湿オイル(オリーブ果実油、アルガニアスピノサ核油、ホホバ種子油、コメヌカ油、スクワラン)配合で、頭皮を乾燥から守ってくれます。
リラックスタイムを演出してくれる、すっきりとした精油ブレンドの香りもGOOD!
頭皮環境を整えて、シャンプーの泡立ちやトリートメントの浸透力までアップする「シェアロユー ヘッドスクラブ」を週1~3回投入して、頭皮トラブルの気にならない健やかな頭皮・美髪を目指しましょう!
もしも今、頭皮や髪に気になることがあるのなら、頭皮環境を整える必要があるのかもしれません。
頭皮の保湿と毛穴へのアプローチ、美髪ケアを兼ね備えたヘッドスクラブを頭皮ケアの一環として取り入れて、頭皮・髪のベタつきやボリューム不足、フケ・ニオイなど、頭皮トラブルのない理想の頭皮環境を手に入れてくださいね。
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